留学は自分との闘い がんばるか堕落するか自分次第

留学は自分との闘い がんばるか堕落するか自分次第

お名前:吉識日菜実さん
留学先:Universita Ca’Foscari Venezia



留学、特に一年間の留学は高校生のときから行きたいなと思っていたので、大学に入学して、横浜市立大学の交換留学プログラムに応募しました。

イタリアに来て驚いたことの一つは、イタリア人の夕食の時間が遅いこと。日本では、18時~19時が普通だと思いますが、イタリアの夕食は20時開始が一般的。レストランを見ても、18時ごろだとどこも店内はガラガラです。
生活雑貨店が少ないことにも驚きました。ヴェネツィアは観光地としてはとても人気ですが、住むとなると少し不便な部分があります。ダイソーのように、行けば少なくとも間に合わせのものが買えるという便利な店がないため、最初は「これがない!」というときに色々探し回らなければならず、困りました。もしかすると、日用品店よりもお土産屋さんの方が多いかもしれません。

大学の派遣先のカフォスカリ大学と提携しているVenice International Universityでも授業をとっています。ヨーロッパでは参加型の授業が多く、意見をよく求められるのですが、すぐに自分の意見をまとめられなくて苦労しています。日本では先生の話を聴くことがメインで、講義内であまり意見を求められることはあまりないですが、こちらでは、「はい、じゃあどう思う?」などととっさに聞かれます。ヨーロッパの学生は自分の意見を言うことに抵抗がまったくなく、そして慣れているので、常に自信を持って発言します。日本にいるときからヨーロッパの学生がそうであることは十分に承知していましたが、いざこちらへ着いて、授業に参加してみると、ヨーロッパの学生に負い目ばかりを感じてしまい、最初のころは悩む時期も多々ありました。

ただその反面すごくいいなと思ったのは、さまざまな国から学生が来ているために、さまざまな考え方に出会えることです。これは留学のお決まりのセリフのように感じますが、こちらにきて本当にそう実感しています。
特に難民の授業を取っていたときは、難民の輩出国であるイスラエルなどの生徒、受け入れ国のドイツ人生徒、つい先日EUを離脱したイギリスからの生徒などと、本当にさまざまなバックグラウンドを持った学生が一つの部屋に集まり、ひとつの問題についてタイムリーな意見を交わすことができました。これは日本にいては経験できないような経験だと思います。

ヨーロッパの学生と日本の学生で明らかに違うのは、授業へのモチベーションです。一般的にヨーロッパ学生の方が日本学生に比べて高いと思います(もちろん人によりますが)。教育制度の違いでもあると思いますが、ヨーロッパは履修講義数が1セメスター4から6つで、ひとつの講義が週2コマあります。つまり授業の種類は少なくてもその一つ一つの授業内容をより深いところまで掘り下げることができます。日本だと、単位を埋めるためにとりあえず講義を入れる、ということを私も含めしてしまいがちですが、ヨーロッパの学生は本当に自分の興味のあるものだけを選んで、それに集中しているという印象を受けました。
また、日本では講義中に居眠りをしている学生が比較的多く、私もウトウトしてしまうこともありましたが、こっちでは授業中に寝ている生徒は本当に一人もおらず、寝ていると浮くような雰囲気の中講義を受けています。そのため講義前に苦くてカフェインの強いコーヒーは欠かせません(笑)。

私が一番がんばったなと思うこと、そしてそれによって一番達成感を感じたのは、授業で行ったプレゼンテーションです。

私の履修していた授業は、エッセイではなく、プレゼンテーションを毎回の授業で一人ずつ行うという形でした。その中で課された私の担当のうちのひとつが、「ポスト資本主義」についての本を読み、その内容をプレゼンするというものでした。本を読むので精一杯、それをプレゼンにしなければいけない。本当にできるのだろうかと、毎日進めながら不安で仕方なかったです。というのも、もしその場しのぎでプレゼンを終えられたとしても、ヨーロッパではおなじみの、質疑応答でズバズバと質問されるからです。しかし私は運がよく、仲の良かったネイティブの友達が、2日前くらいから一緒に手伝って、内容を一から確認してくれ、プレゼンの原稿作りから英語の発音練習まで教えてくれました。そんな友達にも恵まれて、なんとかプレゼンを終えることができました。プレゼンを終えることに集中しすぎ、プレゼンの仕方に関しては、満足のいくものにはできませんでしたが、その経験のおかげで自分に何が足りないのか、何を成長させたいのかを発見することができました。毎日夜の23時ごろまで図書館にこもって頑張った甲斐があったなと思います。

現在、留学のちょうど折り返し地点にいますが、来たときと比べて成長したなと感じるのは英会話力です。日本にいるときは、受験勉強で英語のリーディング・リスニングはたくさん勉強したので、そこまで困ることはありませんでしたが、留学に来て、知識があってもしゃべれなければ意味がないと痛感しました。留学に来てすぐの頃は、相手の言っていることはわかるものの、相槌さえうまくできず、ナチュラルな会話ができませんでした。そのため、話すことに自信がなくなってしまい、本当にやっていけるのだろうかと真剣に悩んでいました。

しかし、授業でいっしょになる友達と少しずつ話すようになり、また自分でもYouTubeなどで動画を見ながらネイティブが使うフレーズを声に出して練習するなどしていると、徐々に自信を持てるようになりました。今もニュアンスを理解できないときはまだまだありますが、半年前の自分とは違う自分を今、見ていると思います。

ベネチアへ留学に来て、またヨーロッパを旅行して、日本ではあまり意識していませんでしたが、いかに日本の製品がコスト面でも、クオリティー面でも優れているかを身を持って感じています。日本に帰って大学を卒業したら、日本の優れた商品を海外に紹介できるような仕事に就いて、世界中の人々のところへ日本の優れた商品を持っていきたいです。

休日は、勉強か旅行をして過ごしています。ヨーロッパに留学している最大のメリットは、ヨーロッパ圏内の国をとても安く旅行できることだと思います。たとえば、ベネチアからパリへは片道€30くらいで行くことができます。

授業以外の活動としては、イタリア人のバスケットボールチームに入りました。日本ではかれこれ8年間くらいバスケットをやっていたので、練習メニューはそんなにきつくはなく、難しくも感じませんでしたが、私の入っているチームのメンバーが英語を話せる人が少なく、全部イタリア語で私に話しかけてくるので、最初はとても大変でした。でも、イタリア語を話すいい機会だと思って毎週練習に参加しています。

現在、大学の寮に滞在していて、共有キッチンがあるので、毎日自炊しています。調理器具はすべてキッチンに揃っているので、材料をスーパーで買い、調理しています。こちらでも米は安く手に入るので、米が恋しいときは鍋でお米を炊いています。

寮では、二人部屋のシェアルームに住んでいます。ルームメイトはイタリア人の女の子です。私の寮は男女合わせて50人くらいのところで、人数は多いですが、とてもアットホームな寮です。部屋はワンルームにベッドがふたつと、洗面台が一つ、勉強机各一つと、余ったスペースに収納があります。決して広くはありませんが、日中は授業で、一日中部屋にいるわけではないので、特に不満は感じていません。キッチンは共用で、バスとトイレも共用です。(男子と女子は階が違います)週に3回程共用スペースは掃除のおばさんが掃除をしてくれるので、衛生面は良いと思います。

実を言うと、私はルームメイトとそんなに仲良くありません。仲が悪いわけでもないのですが、二人でどこかへ行ったりすることはなく、挨拶をしたりたまに今日の出来事を話したりするくらいです。留学といえば、ルームメイトとどこかに行くといったイメージを持つ人も多いと思いますが、人それぞれで、仲良くなる人もいれば、特に干渉しあわないという人もいます。本当に相性次第だと思います。

私にとって留学とは、“自分との闘いの場所”です。ベネチアに来てから、日本の大学の必修カリキュラムというものはなく、また私の大学から授業履修数の指定は出されていなかったので、授業は全て自分の好きな時間、好きな数を履修します。またこちらではバイトもできないので、日本にいたときのような土日はバイトというような縛りもなく、放課後、週末、全てが私の自由時間になる生活になりました。

日本ではサークル3つにバイトもしていた私にとって、自由時間がこれほどまでに多いことはすごく不思議なくらいでした。しかし、自由時間が多いということは、時間を自由に使えるという意味でもありますが、同時に制約がないため、だらけてしまうことが多いのです。そんな中でいかに自分をだらけさせず、計画に沿って勉強をし、自分を目標に近づけるかは自分次第で、ここに自分との戦いがあります。

やるのもやらないのも、すべて自分で決められる、またやっていなくてもここでは親身になって真剣に叱ってくれる人はいません。そんな中での自分との戦いに勝てた時こそ成長があると信じて、日々自分を律しながら、学に遊びにと励み私は留学生活を送っています。


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