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みんなの留学体験談

スウェーデン福祉の本場で学んだ心と言葉

物価の高い北欧こそ、ホームステイ&ボランティアで
年間140万円で本場の福祉を生活体験

☆ボランティア先(滞在先の村)
私のボランティアはAnthrposophyという哲学に基づいて造られたVårdinge byでのボランティアでした。主都ストックホルムから100キロ離れた位置にある文字通り森の中にある村です。村から8キロ離れた駅までのバスが平日は3本、土日は2本という交通の便の悪さのために村から出ることはなかなか難しいです。一方で大自然に囲まれているので日々植物や動物と触れ合うことができます。村のすぐ裏には美しい湖があり夏には泳ぐことができます。森では夏にはブルーベリー摘みを、秋にはきのこ狩りを楽しむことができます。冬には銀世界の中を乗馬しました。春には、鹿や野うさぎを見ることも多かったです。
村には知的障がい者の人々が働く二つのデイケアセンター、住居、そしてFolkhögskolaという学校(18歳から入学することができる学校)、その学生の寮がありました。デイケアセンターの一つは、織物、木工、羊飼、舟の作業所を持ち、14人の障がい者が働いていました。もう一方のデイケアセンターでは蝋燭、鍛冶屋、木工の作業所を持ち、10人の障がい者が働いています。学校では陶芸、絵画、演劇、織物、木工、彫刻、ガーデニングを学生が学んでいました。
 一日の仕事の始まりである朝の集会では学生が歌を歌い、昼食は皆学校の食堂で食べ、障がい者の作業所と学生の作業所はすぐ隣であり、学生と障がい者の距離はとても近くお互いに良い影響を与えているように思いました。

☆仕事(ボランティア活動)
二つのデイケアセンターと村の管理を手伝っています。その三つの仕事場で二週間ずつ働きました。

結果的に、色々な仕事を経験でき、かつ様々な人々と関わることができました。

作業場では織物、木工、蝋燭、鍛冶屋などを経験しました。織物の作業所ではテーブルクロスを作り、木工の作業所ではハンガーを作り、蝋燭の作業所では蝋燭を作ったり、鍛冶屋ではフックを作ったりと、とにかく色々なことをさせてもらっています。また、村の管理人とは水道量や下水施設を点検したり、電化製品を運んだりしています。また、秋は冬のために木を切って薪を作り、冬は除雪をしました。
一つのデイケアセンターでは、食事から排泄まで身の回り全般において補助を必要とする障がい者の人々が大半を占めます。そのため、私の仕事も食事や排泄、衣服の着脱の補助などが中心となります。もう一方のデイケアセンターに通う障がい者の人々は基本的に前述の補助を必要としません。従って、私の仕事は作業所での作業の補助が中心となります。2週間ずつ働く場所が替わるので時に疲れることもありますが、二つの異なるデイケアセンターで働くことと管理人との仕事をすることで、村の全体像を掴むことができて非常に興味深く、有意義な時間を過ごすことができました。
     
☆ 生活
村にある家にスウェーデン人女性と二人で住んでいました。一時はインド人男性とスウェーデン人女性のカップルも一緒に住んでいました。
16時に仕事を終えた後には、障がい者の人の家に行き夕食を一緒に食べます。私の家にはインターネットがなく、当初はテレビもなかったので自由な時間に何をしていいのかわからなくなったこともありましたが、今ではその快適さが懐かしく恋しくもなります。
休日はストックホルムや近くの街に行き友達と会ったり、図書館や美術館に行ったりしました。また、森の中でのんびりと過ごしたいときは、すぐ近くの湖まで散歩しました。

☆秋、冬、そして春
到着した9月半ばにはスウェーデンはすっかり秋になっていました。寒さは予想していたものの、オリエンテーションキャンプでは早速風邪をひき体調を崩してしまいました。キャンプを終えてプロジェクト先に到着してからは自然に囲まれてのんびりすることができてすっかり回復しましたが、体調を崩している間はとても苦しかったので体調管理はしっかりしなければいけないとこの時強く感じました。
私はスウェーデンに来る前から冬の気候を非常に心配していました。実際、冬の気候は想像以上に厳しいものでした。寒さは心構えをしていたのであまり問題ではなかったのですが、日照時間の短さはなかなか堪えました。11月は16時に仕事を終えて外に出ると辺り一面真っ暗で一日が終わってしまったような感覚に陥りもしました。特に昨年の冬は異常気象により雪がなかなか降らず、雪による反射もなく、暗さをより強く感じたようです。ただ、その冬の時期にはルシア祭やクリスマス等のイベントも多く楽しかったです。クリスマスには村に大きなクリスマスツリーを飾り、クリスマスディナーを皆で堪能しました。
3月になってからはすっかりと暖かくなり、4月初頭には20℃まで気温が上がりました。それでも急に雪が降ることもまだあり、気候の変化がとても激しいです。これが4月の典型的な気候だそうです。私にとっては、20時になっても辺り一面明るいままであることが非常に嬉しいです。気候が人々に与える影響は大きく、皆一様に明るく、元気になってきています。

☆振り返り
本当に様々な経験をすることができました。第一に、大自然の中で得た経験があります。東京から来た私にとっては、野生動物や植物はどれも珍しくそれらに出会う度に感動していました。第二に、仕事の中で得た経験があります。知的障がい者の人々と共に働く中で感じ、考え、彼らから学んだことは何者にも代え難いものです。また、この村に来るまでは織物や鍛冶などは挑戦したことも見たこともありませんでした。そのため、当初は使い方のわからない道具や機械と格闘していました。しかし、今では以前とは比べものにならないほどにそれらに慣れ親しむことができています。来たばかりの頃に鍛冶屋で熱した鉄に誤って触り火傷をしてしまったのもすっかり良い思い出となっています。
そして、最後にスウェーデン社会の中で得た経験があります。言葉も文化も異なる社会の中で生活することは時に非常に楽しく、時に非常に厳しくもあります。しかし、その中で感じたり考えたりしたことは、この生活をしなければ得られなかったものでありとても貴重なものだと思っています。
  
 
☆最後に
私はICYEプログラムでスウェーデンに来ることができて本当に良かったと思っています。
現在、都内の福祉施設で働いています。スウェーデンで学んだことが生かせるときもあれば、まわりとの調和を大切にするほうが優先になってしまう場合もあります。
それでも、スウェーデンに行っていなければくじけてしまったろう大変なことはこれまでもたくさんありました。ICYEプログラムでスウェーデンの福祉や生活を生で体験し、言葉だけでなく文化や人と人とのコミュニケーションをスウェーデン流にしたからこそ現在のたくましい私が出来上がったのではないかと思います。

今でも、スウェーデンでであったすべての人と、ICYEジャパンとICYEスウェーデン委員会のスタッフに感謝しています。

体験者情報

氏名 三谷 可南子
出発時の年齢 21 才
現在の年齢 25 才
出発時の英語力 HelloとSorry程度
現在の英語力 日常会話程度

留学の場所と目的

国名 スウェーデン
都市名 ストックホルム
目 的 ボランティア

体験留学プログラム

留学期間 1年間
参加プログラム費用 1,300,000円
滞在方法 ホームステイ
現地での1カ月の生活費 2000円程度(参加費に含まれている食費・生活費以外の部分)

この留学体験談のプログラムへのお問合わせ先

留学手配会社名 NPO法人 ICYEジャパン
住 所 〒169-0074 東京都新宿区北新宿1-7-21 高澤ビル901号
営業時間 10:00~18:00
定休日 日曜日、月曜日、祝日(月曜日が祝日の場合翌火曜日)

※直接お問合わせの際は「“あの国”を見た」とお伝えいただければスムーズです。

関連サイト: Study in New Zealand | Study in Australia | Study in the Philippines | 高校留学.net | 大学留学.net

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