Paris/France パティシエ

お菓子の本場で腕を磨いて自分にもっと自信をつけたい!

井上一道さん(24歳)

大学4年の時にル・コンドン・ブルー代官学校に入学し、菓子基礎・中級コースを受講。06年10月に渡仏。同パリ校に転入。07年4月よりパリ市内で研修生として働く。

井上さんが参加したプログラム

日仏文化協会 http://www.ccfj.com/
フランス専門の手配会社、日仏文化協会による専門留学プログラム。語学学校に3カ月、ル・コルドン・ブルー 製菓上級コースに3カ月通う。その後、任意でレストラン研修。

井上さんがパリ研修を考えるようになったのは、大学時代にル・コルドン・ブルー代官山校で菓子コースを受講していた時のことだ。あるフランス人講師の授業に感銘を受け、「本場で現実の厳しさを知りたい!」と一念発起。卒業後、パリ校上級コースに転入した。
「語学学校には通いましたが、フランス語はほとんどわからない状態。先生の手元を見て覚え、日本人のクラスメートにフランス語を聞きまくってましたね」。
卒業後は学校の研修制度を利用し、研修生として働くことになった。研修先は開いて間もないパン屋さん。
「3日目に僕の作ったマドレーヌを『焼き方が違う』と床に叩きつけられた。間違いを言葉で注意するというより、脳裏に焼き付けて覚えさせる感じでした」。
職人気質のシェフ、早朝からの重労働、言葉の壁……。店を出るなり、悔し泣きした日もあった。

1カ月後、井上さんは店の衛生状態に疑問を感じて研修を断念。学校に別の研修先を頼んだが、答えは「ノン」。あとは自力で探すしかない。必死でフランス語の履歴書を作り、20軒に応募。しかし返事は届かず、ストレスで食事も喉を通らなくなった。それでもこのまま帰国するよりは、やるだけやろうと思えるようになった頃、ついに採用の連絡が!
ようやく見つけた研修先は大きな2つ星レストラン。帰宅はいつも深夜1時を回ったけれど、それまでの苦しさや、若いスタッフが多かったのもあって、毎日が楽しくてしょうがなかったという。
「最初の職場でフランス語を必死に覚えたことで、次の職場で会話がスムーズにできたし、自分から積極的に動くようになった。1つ1つの経験が成長させてくれるんだと実感しています」という彼の熱意が伝わって、就職できる可能性も見えてきた。井上さんの武者修行は続く。

研修先のレストランの厨房でスタッフのみんなと。日本と違ってユニフォームは自前がパリ流。みんなバラバラ

仕事の合間に、近所の公園でスタッフとビールでこっそり乾杯!?

before-after
advice これから挑戦するみんなへ

料理学校に行く、フランス語講座を受けるなど、日本で準備できることはすべてやっておいてください。なんとかならないのが海外生活ですから、用意周到さは重要! またフランスのお店で働きたいのなら、気に入ったお店に直接アタックしてみて。経験がなくても熱意があれば、研修生を受け入れてくれるお店はけっこうありますよ。