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世界を変えるNPO・NGOガイドに掲載していたNPO・NGO。
あの国でこれがやりたい!では、よりよい世界をめざして活動するNPO・NGOをご紹介していきます。


「飛んでけ! 車いす」の会とは、不要になった車いすを回収、整備し、海外で車いすを必要としている個人、病院、施設などに届ける活動を行っている特定非営利活動法人(NPO)である。「飛んでけ! 車いす」という名前が表す通り、車いすを海外に届けるのが主な活動。車いすがあることで人生が変わる人も多く、車いすの再利用で社会復帰を応援している。
1番多く運んだ国は、戦争が長引き枯れ葉剤などの影響が残るベトナム。次いでタイ、フィリピンなど福祉政策の基盤が整っていない国が多い。現在までに発展途上国をはじめ67カ国に車いすを運んでいる。

航空会社との根強い交渉の末、1998年5月の発足以来、車いすは梱包をせず搭乗手荷物として、そのまま押して運ぶことにこだわってきた。この方法ならばパックツアーで観光旅行に行く人や出張に行く人など、誰にでも車いすを運んでもらうことができるからだ。実際、修学旅行や社員旅行などで運ぶことも多い。
また、運ぶだけではなく、できるかぎり、個人、病院、施設などに直接手渡しをすることにも力を入れている。そうすることで贈る側と贈られる側の気持ちが通じ合い、顔の見える国際交流としての意識も高まり、発展途上国の現状や福祉事情を知るきっかけにもなるからだ。

車いすを運ぶためには、車いすを提供してくれる人、整備する人、運ぶ人、受け取る側と運ぶ側のコーディネートをする人などたくさんのボランティアがかかわっている。
なかでも車いすの整備を担当しているのは、現役を引退した方々が多く、蓄積された技術と豊富な経験を駆使し、たくさんの車いすを生まれ変わらせている。発展途上国では車いすの整備やメンテナンスは、高価なうえに技術が未熟で難しいのが現状だ。運んだ車いすが安全に長く利用者の足となることを考えれば自ずと整備にも力が入る。そんな精神に共感した人たちがメンテナンスに参加することもあり、車いすを触ったことのない人には、ベテランの整備士が、サビ取りやパンク修理など丁寧に指導してくれる。
人生の先輩たちの新たな活動の場としても、世代を超えた交流の場としても、重要な役割を担っている。
スピードが求められる現在にあって、こだわりの運び方や手渡しはなんとも非効率。しかし、この方法でこそ見えてくるナマの交流は、感謝の言葉や充実感のほかに生きることの素晴らしさも教えてくれる。
定期的にボランティアツアーも開催しているので参加してみては?

ベトナムに車いすを運んだ男性と、車いすに喜ぶ男の子とお母さん。ベトナムは車いすを必要としている人が最も多い国

おしゃれをして待っていてくれた女の子。届いた車いすに満面の笑みを返してくれる

提供された車いすを整備・メンテナンスする頼れる集団。器械オンチでもボランティア同士で教え合うなど、できることからお手伝い
写真提供:特定非営利活動法人
「飛んでけ! 車いす」の会















