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Text/Yukari Travis |
![]() ●留学を決めた時、恋人は? ●恋人は留学に反対した? ●留学中はどうしたの? ●国際結婚はどう思う? ●費用はどうやってためた? ●お金の面での不安は? ●留学前の仕事は? ●留学後の再就職は不安? |

肩を並べてお仕事。「フォークデザインズ」ではTシャツなどのネット販売のほか、企業からの印刷物のグラフィックデザインなどを受託している。デザインはすべてコンピュータを使って行う
妙子・フォークさんが住んでいるのは、ロサンゼルスのダウンタウンから車で約30分の静かなコンドミニアム。中庭から階段を登っていくと、おなかがぷっくりと膨らんだ妙子さんがテラスで出迎えてくれた。彼女の後ろには優しそうな長身のダンナ様。ふたりそろってデザイナーであるフォークさん夫妻は、今年で結婚4年目。6月に生まれてくる初めての赤ちゃんのために、この広々とした2LDKについ最近引っ越してきたばかりだ。
今ではすっかりロサンゼルスに根を下ろした妙子さんだが、留学当時は2年で帰国・再就職する予定だったという。もちろん国際結婚するつもりなどはまったくなかったそうだ。
妙子さんが具体的に留学を考え始めたのは24才の時。短大卒業後、貿易会社に働いていたが「将来につながる可能性がない」と感じていた。以前から興味があったアート系の仕事をしたいという思いが強まり、英語とデザインを同時に学べるアメリカ留学を決意。ところが日本を出ると決めた妙子さんに、ボーイフレンドができてしまう。
「帰ってくるまで待っていてくれるとは思わなかったけど、気持ちがぐらつくことはありませんでした。帰国時に私は27才。まだ若い、平気だと思いました」
それよりも不安だったのは、日本での再就職のことだったという。
「帰ってきたら仕事あるのかなぁって不安でしたね。でも、何とかなるだろうとも思ってました」
不安を乗り越え成田を飛び立った時、妙子さんは25才。当初は頻繁にメールや電話のやり取りをしていた日本の彼氏とはだんだん話が合わなくなり、数か月後に連絡が途絶えてしまったという。
2年後、妙子さんは予定通りコミュニティカレッジのグラフィックデザイン科を卒業。プラクティカルトレーニング制度を利用して、1年間の予定でデザイナーとして働き始めた。そんな時に現れたのが現在の夫、ケビンさんだ。

広々としたリビングルーム。ここで車が大好きなケビンさんと一緒にカーレースを見ることも

キッチンにて。食事は二人で一緒に作ることが多い
「彼とは同級生でしたが、在学中は付き合っていませんでした。卒業する時に就職用のポートフォリオを見てもらったのがきっかけで、デートするようになったんです」
ケビンさんは優秀な学生で、妙子さんにとっては見上げるような存在だった。裏表のない、純真な性格にも強くひかれた。卒業から約1年後、ふたりはめでたくゴールイン。現在、ケビンさんはレーシングスーツ、妙子さんはTシャツのデザイナーとして勤務しつつ、自分たちの会社「フォークデザインズ」の仕事もこなす、多忙な毎日を送っている。
キャリアチェンジと結婚という2つのハードルを20代後半からの留学で見事にクリアした妙子さんだが、まだまだ自分に満足しているわけではない。
「今はゴール半ば。これから子どもを育て上げ、自分のビジネスで自立する。この2つができたら、ゴール達成です!」
| 妙子Falk(フォーク)さん(32歳) 出発時25歳。「デザインの仕事がしたい」と、25才で貿易会社を辞めて留学。カンザスで1学期間勉強した後、ロサンゼルスのコミュニティカレッジに転校し、グラフィックデザインを専攻。現在はグラフィックデザイナーとして活躍中。卒業後、カレッジで同級生だったアメリカ人男性と国際結婚し、この夏には第一子誕生予定。出産後は外での勤めを辞め、夫婦で経営するデザイン会社「フォークデザインズ」(http://www.falkdesigns.com/)を中心に活動していく予定。 |
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